含浸加工

鋳物やダイカストを成形する際、空気が入ることにより、巣穴「ガスホール・ピンホール」が発生します。巣穴によって漏れが発生すると、製品によっては廃棄となります。巣穴を埋めてなくし、気密性を高め、製品として使える様になります。またその他新しい機能を持たせ、強化させることを含浸加工(ケミカルシールド)といいます。

含浸ライン

含浸ライン

含浸タンク

含浸タンク

含浸の工程

当社の有機含浸の真空ー浸漬ー加圧法の標準的な工程は、次のようになります。

受付検査
油類、水、切削くず、汚れの付着状況を調べ付着している場合は、脱脂洗浄などを行い清浄な状態にします。
バスケット詰め
含浸後の液切りの良い方法を考え、バスケットに詰めます。
真空
バスケットを含浸タンクに入れ、5mmHg以下の真空度を約10分間保持します。
加圧
真空状態の含浸タンクへ、含浸液を注入します。次に含浸タンクの中へ圧搾空気を送り込み、圧力を5~10kfg/cm2で5〜30分間保持します。
液切り
加圧含浸が終了したら、圧搾空気の圧力を利用して含浸タンクのフタを開け、バスケットを傾斜させるか、回転させて、できるだけ被含浸物の表面や凹みに付着している含浸液を回収します。
予備洗浄
洗浄槽中の水で予備洗浄し、表面に付着している大部分の含浸液を洗い落とします。
本洗浄
流水や温水を利用して含浸液をきれいにおとします。
加熱硬化
熱風乾燥機に入れ加熱硬化させます。または湯浸硬化槽で加熱硬化させます。

用途実例

  1. 輸送機器関係
    1. シリンダーブロック・シリンダーヘッド
    2. インテークマニホールド
    3. トルコンケース・ミッションケース・クランクケース
    4. キャブレター・燃料噴射ポンプ・燃料ポンプ
    5. パワーステアリング系統のケース・バルブ・パイプ
  2. 油圧機器関係
    1. ウォーターポンプ・給油ポンプのボディー
    2. エアーバルブ・マグネットバルブのボディー
    3. 油圧ポンプ・油圧シリンダーのボディー
    4. 消火器のキャップ
  3. 空気圧機器関係
    1. エアコンディショナーコンプレッサーのボディー・カバー
    2. 空圧コンプレッサーのボディー
    3. エアーガン・スプレーガン
    4. ガスのレギュレーター・ガスメーターのボディー・ケース・カバー及びガス器具の部品
  4. その他
    1. 鉄焼結体のマグネットコアー・焼結体歯車及び鉄・ステンレスの焼結部品
    2. 工作機械のベース
    3. モーターのローター部分の接着固定